活動レポート

小学校1~3年生向け

DNAってなんだろう

開催日時:2025年3月20日(祝木)13:30~15:00

2025年3月20日、バイオラボの井田孝志さんを講師に迎え実験教室を開催しました。対象は小学校1年生~3年生の子どもたちとその保護者の方で、身近な野菜であるブロッコリーからDNAを取り出すことにチャレンジしました。取り出したDNAはどんな物質なのでしょうか。取り出し方を学び、物質について説明を聞きました。

ブロッコリーからDNAを取り出す実験

参加者はまず、生物と無生物の違いについてカードを用いたクイズで学び、続いて生物とは何か、DNAとはどのような物質であるかについて説明を聞きました。
実験では、水、食塩、洗剤からDNA抽出液を作り、すりつぶしたブロッコリーの芽にこれを加えてDNAが溶けだすのを待ちます。その後、フィルターでろ過(か)することで緑色の液体を取りだすことができました。その液体をサンプル瓶に移し、エタノールを上に重ねるように加えると白いものが浮かんできます。これがブロッコリーのDNAです。

講座のまとめ

実験では、普段は目で見ることができないDNAをブロッコリーから簡単に取りだせることを体験しました。また、DNAの中には遺伝子と呼ばれる部分があり、それらの働きによって体の中のさまざまな細胞が作られ生き物が成り立っていることを学びました。さらに、DNAの大きさは、生物の種類ごとに異なり、意外な生き物がヒトよりもはるかに大きなDNAを持っていることを知りました。

講座を終えて

親子で協力して実験に参加いただき、DNAの抽出に全員が成功しました。保護者の方々も含め、実際に自分の目でDNAを見るのは初めてという参加者が多く、「これがDNAなのか!」と驚きの声が多く聞かれました。実験の後のアンケートでは、「楽しかった」、「また細胞やDNAの実験がしてみたい」とのコメントが多く、生物やDNAへの興味関心を高めていただくことができました。

※同じ内容の実験教室は2025年4月29日にも開催されています。