活動レポート
小学校1~3年生向け
ウミホタルのふしぎな光を見てみよう
開催日時:2025年5月3日(土祝)13:30~15:00
2025年5月3日、横浜市立大学の学生が運営する「科学倶楽部」による実験教室が開催されました。対象は小学校1年生~3年生の子どもたちとその保護者の方で、「ウミホタル」という海に棲む小さな生きものが放つ「ふしぎな光」を実験で確かめ、その光のなぞを解き明かしていきました。
ウミホタルの説明と実験
最初に、ウミホタルとはどのような生きものなのか、写真やイラストを使った説明を聞きました。大きさや分類、食べるもの、そして、どんな時に光るのかなどのクイズも交え、楽しみながら理解しました。
今回のテーマである光る不思議については、実験をしながら確かめていきました。ウミホタルが放つ青白い光は、ルシフェリンという化学物質の酸化によって生じること、その酸化はルシフェラーゼという酵素が引き起こしていることを知りました。ウミホタルはこれらの物質を体の中の別々の部分で作っていることから、乾燥したものをそれぞれすり潰し、水を加えて2つを反応させると光が観察できるはずです。
参加者はこれを実験で確かめることで、光を発する正体が酵素反応であることを十分に理解することができました。さらに、ウミホタルのような生きものが放つ「生物発光」だけでなく、酸化剤という薬品を使った「化学発光」という光についても実験を行いました。2つの光り方の違いや、なぜ生きものは酵素を使った「生物発光」をするのか、その理由の説明も聞きました。
講座を終えて
今回の実験教室は親子で参加していただき、一緒に作業をしながら楽しむ姿が見られました。生物が好きな子どもたちが多く、大学生による親しみやすい説明や実験の指導のもと、質問やクイズにも積極的に答えてくれました。実験では全員がウミホタルの発光を観察でき、「すごい!キレイ!」と各所で歓声が上がりました。