2026年03月11日
バイオ原薬輸送時のCO2排出量を大幅に削減する新規輸送容器の開発
中外製薬は医薬品コールドチェーン*1における環境負荷の低減策の1つとして、保冷性能を向上させたバイオ原薬用の新規輸送容器を開発しました。これにより、従来の輸送方法と比較して輸送時CO2排出量の4割程度の削減が可能となります。
*1 医薬品の品質維持を目的として、冷蔵または冷凍状態を保ったまま目的地まで輸送する仕組み
開発コンセプト
バイオ原薬の海外輸送では品質確保のため、従来は、ドライアイスを詰めたバイオ原薬用輸送容器(A)に原薬を収納した上で、さらに外層に保冷容器(B)を使用していました。
今回、バイオ原薬用輸送容器のドライアイスの配置や量、断熱材の仕様を最適化することで、外層の保冷容器(B)を用いずに必要な保冷性能を確保できる新たな輸送容器(C)の開発に成功しました。
新規開発容器の効果
本開発前は保冷容器が必要であったことから総重量が大きくなり、輸送に大きなエネルギーを使用しCO2を多く排出していました。本容器開発により保冷容器を使用する必要がなくなったため、輸送におけるCO2排出量を削減できました。2026年~2035年の累積でCO2排出量505トンの削減*2(既存輸送方法比42%減)を見込んでおり、中外製薬が掲げる「2030年までにScope 3排出量30%削減」という中期環境目標への貢献が期待されています。さらに、保冷容器が不要となるため、原薬輸送にかかるコストも削減されます。
バイオ原薬用新規容器開発は、CO2排出量削減とコスト削減を両立したサステナビリティへの取り組みです。引き続き技術革新を追求し、更なる社会課題の解決に貢献する技術開発に取り組んでまいります。
*2 トンキロ法および想定輸送量による算出
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中期環境目標2030